肥満とは?
犬の肥満とは、体内に脂肪がたまり過ぎた状態をいいます。犬において一般的に適正体重を15%以上超えると肥満といわれています。
いつもと違う、なんか様子が変、こういった愛犬の体調の変化に気が付けるのは飼い主さんだけですが、体型の変化には毎日見ているせいか気付きにくいこともあります。
久しぶりにあった友人から「ちょっと太ったかも…」と言われた経験がある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
また「おやつを欲しがっているのに与えないのはかわいそう…」という声もよく耳にします。 ちょっと太っている方が愛嬌がある、こうゆう飼い主さんもいますね。
しかし、肥満は注意しないといろいろな病気の原因になります。
最近の調査では動物病院で「やや肥満」「肥満」と指摘された犬は半数を超えるとも言われています。年々、肥満の傾向は増えています。
こんな症状がみられたら要注意
肥満の原因
①運動不足
過剰摂取したエネルギーを運動で消費できないと余ったエネルギーが脂肪に変換されてしまいます。
太っていることで運動嫌いになり悪循環に陥ります。
②摂取カロリーの過多
おやつなどのフードの食べ過ぎなどによる身体の必要量以上のカロリー摂取は、体内でエネルギーが余ってしまいます。
③不妊手術の影響
避妊や去勢手術によって体内のホルモンバランスが変わり、基礎代謝の低下、食欲の増進が起こり、結果的に肥満につながってしまいます。
④加齢の影響
年齢とともに基礎代謝が落ちてきます。その結果、今までと同じ食事量でも少しずつエネルギーが余ってしまい太りやすくなります。
⑤病気による影響
肥満には単なる食べ過ぎではなく内分泌の疾患から起こるものもあります。
肥満の原因
✔point1 運動量を増やす
関節や心臓病などの基礎疾患がない場合には、運動量を増やしてみましょう。
いつもの散歩に5分~10分プラスすることから始めてみましょう。
いきなり急に増やしても長続きしないし、身体にも負担がかかります。
✔point2 おやつ内容を見直す
肥満ぎみの犬の傾向としては、おやつの食べ過ぎがほとんどです。家族が多い場合には、各人がおやつを与えていると相当な量になってしまうことがあります。
おやつは絶対ダメなものではありません。ダイエット中でもカロリーの少ない物、繊維質の多い物などを選んでうまくおやつを使いましょう。
✔point3 専用の食事
不妊手術などで基礎代謝が落ちている場合や食欲が旺盛な犬の場合には、健康的に痩せる 目的で作られたダイエット用フードを活用しましょう。